東日本大震災による電力供給不足を受けて、鉄道会社のホームページも特別対応をとっているところがある。利用者にとっては運行状況が気になるところだから、それはやむをえないところだろう。
しかし、運転本数は減っても、需要もそれに合わせて減るわけではないから、当然1列車に乗車する利用者の数は普段より多めとなり、客扱い遅れも頻発するはずだ。だから、JRをはじめ首都圏の大手私鉄はほとんどはWeb上から遅延証明書を発行できるようになっている。
ところがその中で唯一、東武鉄道だけがそうなっていない。では、駅で遅延証明書を配布したかというと、そうでもない。本線系はどうだかわからないが、少なくとも、東上線の池袋ではそのようなことはなかった。これって怠慢じゃないのか?
東武鉄道同様に大幅に運転本数を絞り(だから3/17に大規模停電が予想された時に、ダイヤ減量の要請は東武と西武には出なかった)、ホームページも特別体制をとっている西武鉄道でも、遅延証明書へのリンクだけは設けている。同じことがなぜできないのか? 告知だけすればいいというものでもないはずだ。
特に本線系は通常ダイヤの50%~70%程度が運行されるのに対し、東上線は50%程度と運行本数が少ない分、よりその必要があるはずだ。いや、70~80%は動かすと言っている他社でも遅延証明書の発行は行なっている。東武鉄道の対応は居直っている、と言っても過言ではあるまい。
マスコミもJRにちょっとでも何かあると、よって集って叩くが、その他の民鉄に対しては甘いところがある。利用者にとっては、「足」という意味ではJRも民鉄も関係ないのだ。今回の東武鉄道の対応はJR以上に叩かれてしかるべきではないのか?
利用者として東武鉄道には猛省を求めたい。そして、JRに気を取られすぎて、他の民鉄への目配りが疎かになっているマスコミにも同様の気持ちである。


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