小せん通り2@なかの芸能小劇場
柳家小せん独演会・小せん通り2@なかの芸能小劇場
柳家小せん :道具屋
柳家いっぽん:転失気
柳家小せん :示現流幽霊
-仲入り-
柳家小せん
愛川晶 :対談
柳家小せん :夜鷹の野ざらし
今回は若手落語家がミステリーの謎解きをするという「神田紅梅亭寄席物帳」シリーズの作者愛川晶氏の作品を特集した会になった。 本日口演された演目4つのうち「示現流幽霊」と「夜鷹の野ざらし」が愛川晶氏の手になる物。この2つは番組表ではネタ出しになっていた(通常、東京の落語では何をやるかは事前には出さない。客層に応じて臨機応変に対応するために)。
仲入り後にはその愛川晶氏をゲストに招いての対談(途中からは読売新聞文化部の長井好弘氏を交えての鼎談)と、「神田紅梅亭寄席物帳」シリーズ誕生の舞台裏など、興味深い話を聴くことができた。
さて、道具屋と転失気はおなじみの話だからおいておくとして、今回の目玉は「示現流幽霊」と「夜鷹の野ざらし」。「示現流幽霊」は舞台は明治の初め。彰義隊の生き残りから落語家に転身した男が近所に住んでいた中の良かった男の墓参りの後に「女性」から声をかけられたところから話が始まる、で、その「女性」が実は…といういささか怪談めいた噺。「夜鷹の野ざらし」は古典落語「野ざらし」の改作版。大筋は古典の「野ざらし」と同じだけど、あっというオチが待っている。何度か耳にしている「夜鷹の野ざらし」はもちろん、初めて聴く「示現流幽霊」も十分に楽しめた。
そういえば、会場では愛川氏の著作も売っていたんだったなぁ。「芝浜謎噺」と「道具屋殺人事件」は既に読んだけど「うまや怪談」と「三題噺 示現流幽霊」はまだ読んでいなかった。手持ちの金に余裕があれば、買ったんだけどなぁ、残念…
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