たばこ値上げと芥川竜之介の「芋粥」
10月からたばこの値段が1箱あたり60~140円上がった。
今回の値上げは1本当たり3.5円たばこ税が上がったことによるものだけど、たいていの銘柄はそれ以上上がっている。1箱あたり110~140円とか。これって、値上げに寄る消費減少を織り込んだとしても「便乗値上げ」という気がしないでもない。
で、毎度のことだけど値上げ前になると、カートン単位でまとめ買いに走る人が多い。自分も値上げ前にまとめ買いはしたことはあるけど、せいぜい5箱とかそんなものだった。
でも、今回は5カートンまとめて買ってしまった。自分の吸っているたばこは「ポールモール・メンソール・ライト・ボックス」で値上げ前は280円。1カートン10箱入りだから、280円/箱×10箱/カートン×5カートンで、締めて14,000円。たばこに1万以上一度につぎ込んだのはこれが初めてである。1日だと、せいぜい280円だから、月単位でたばこに8,400円はつぎこんでいるというのに、なかなか気付かないものだ。しかしまとめ買いすると、「こんなにつぎ込んでいるのか。少しは節約しないと」という気になってくるのは不思議である。
そして、今自分の部屋にある、「ポールモール・メンソール・ライト・ボックス」のカートンを見ていると、「こんなにあっても吸いきれないよぉ」という気持ちにもなってくる、そう、芥川竜之介の「芋粥」の主人公であるさえない下級役人の男と同じものだ、これは。
「芋粥」は、ある宴会で芋粥を食べた下級役人が「一度芋粥を飽きるほど食べてみたいものだ」と漏らしたところ、「それでは、自分が芋粥を飽きるくらいご馳走しましょう」とある地方の豪族にの家に招待され、ある朝、彼が目を覚ますと、大釜にいっぱい作られた芋粥を「さあ、たんと召し上がってください」とすすめられて、ぎゃふん、となってしまう話。今回の場合は、芋粥がたばこになり、さえない下級役人が自分になる。え? ある地方の豪族? あ、それはこの場合父だが…
これで、禁煙はおろか、節煙も遠のいた気もする。だって、カートンが邪魔くさいし、このままにしておくのももったいないじゃない…
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