上板橋駅発着のバスのこと
2010年2月7日(日) 限りで、国際興業バスの上板01系統上板橋駅~練馬駅線が廃止になる。
利用状況がよろしくないから、ということだが、1日の運行回数が、平日7回、土曜9回、日曜8回。最終バスは18時台、しかも平日は日中5時間ほど運行されない時間帯がある、というのでは、都市の交通機関として、既に終わっている、と言ってもよいのではないだろうか? こうまでなったのは地下鉄の開業により乗客流動が変わったとかいろいろ理由はあろうが、やはり2007年9月16日に開業した赤01系統赤羽駅西口~練馬駅線の影響が一番大きかったのではないかと思う。この路線とは平和台駅~練馬駅間と大半が並行しているから。
この路線が開業したおかげで、練馬駅から環八方向へ向かう路線は赤羽駅方面が主流となり、上板橋駅方面は傍流となってしまった。しかも上板01系統が通る経路は、平和台駅~練馬北町車庫間は光04系統、練馬北町車庫~上板橋二丁目間は光02系統が並行しており、独自区間と言えるのは上板橋駅~上板橋二丁目間くらいしかないうえ、その区間も光02系統で代行できなくはない(途中商店街を突っ切る必要があるが、桜川が光02系統での上板橋駅最寄のバス停である)ということで、廃止と言うことになったのだろう。
まだ東京メトロ有楽町線も都営12号線も開通していなかった頃は、日中でも1時間当たり3本運行しており、さらに早宮経由という兄弟路線もあったことも知っている人間にとっては、この凋落ぶりには言葉もない。今後、上板橋駅~上板橋二丁目間は出入庫路線の練92系統上板橋駅~練馬北町車庫線のみの運行となるが、この系統、練馬北町車庫行きはわりとばらけて運行しているものの、上板橋行きは平日の早朝しか客扱いをする便がない。その他の時間帯は回送による出庫である。
では、練馬北町車庫行きは2月8日以降も運行される王54系統上板橋駅~王子駅線の入庫便なのかと言うと、王54系統の入庫便は、上板橋駅の駅前広場の狭さから、上板橋駅の駅前広場には入らず、そこから50mほど離れた路上にある「上板橋駅前」という降車専用の停留所で客を下ろし、そこから回送で入庫すると言う運行形態を続けると言うから、王54系統の入庫便と言うわけではないらしい。練92系統がなぜこんな片方向と言ってもいいような運行をするのかは謎である。
上板01系統の廃止により、上板橋駅を起点とするバスは、練92系統を除くと、王54系統のみとなってしまった。
この路線もかつては上板橋駅最終が21時台であったものの、7年くらい前の夏季ダイヤで最終が繰り上がって、20時台になり、それがそのまま定着してしまった。今は、休日の始発も7時台に繰り下がっている。
隣のときわ台駅発着のバスは赤53系統赤羽駅西口~ときわ台駅線がダイヤ改正のたびに増発され、今では深夜バスまで運行しており、やはり隣の東武練馬駅発着のバスは東練01系統東武練馬駅~浮間舟渡駅線が一時の凋落傾向から盛り返しつつあるのに、上板橋駅発着のバスはひたすら凋落の道を歩んでいる。この差はどこから来るんだろうか?
↓ブログランキングに参加しています。よろしければクリックをお願いします。
« 横濱わか馬会 | トップページ | 01月31日のココロ日記(BlogPet) »
「乗り物」カテゴリの記事
- 練馬区光が丘地区のバス路線に変更(2012.04.09)
- 春の嵐で右往左往(2012.04.03)
- またやってくれましたね、東武さん(2011.09.22)
- 関東バスの話題2題(2011.07.23)
- 国際興業バス、明日より平常ダイヤへ(2011.03.24)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント