都電が最中なら、玉電はようかんだ
毎年1月と12月の15日、16日は430年の伝統を誇る世田谷ボロ市の日である。
今年は1月こそ行き損ねたが、12月は15日、16日が土日になるので、午後から出かけてきた。
こちらは今年9月から売り出したと言う、「玉電ようかん」。都電荒川線には梶原銀座商店街にある和菓子屋「明美」の都電最中があるので、その向こうをはって、ということか。ちなみに箱に使われている写真の電車は、三宿付近で撮影されたデハ80形の107号。デハ80形は新造車のデハ81~86と木造車の鋼体化改造デハ87~108と分かれるが、こちらは鋼体化改造車。
ちなみに、最後まで世田谷線に残ったのは新造車の81~86のみで、鋼体化改造車は、一部が玉川線廃止時に廃車になり、残ったものは江ノ電に転出した。ちなみに写真に写っているデハ107号は、玉川線廃止時に2代目のデハ90に改番され、その後江ノ電へ転出した口である。ちなみに、宮の坂駅前の宮坂地区開館前に保存してある元江ノ電600形601号は、玉電ようかんの箱に写っている電車とともに江ノ電に移籍した元東急デハ80形104号→東急デハ80形87号(2代目)だった車両である。
箱の中にはようかんが6つ納まっている。いちばん上と上から4番目は、箱外装の写真にあるデハ80形の玉川線時代の塗装。番号はなぜか実在しなかった80である。味は外箱の緑色のタックシールと中の包装の印刷地色から推理するにおそらく抹茶味。
上下それぞれ2番目は、1999年登場の世田谷線のニューフェース、300系。ちなみに今の世田谷線の電車はみんなこれである。趣味的にはみんな同じ形で面白くない(これだからねぇ、「鉄」の字は)かもしれないが、一応一編成ごとに色を変えることで変化を付けている。箱の電車の色は地色がピンクっぽいから、305F(Fは編成を表すformationの略)か308Fあたりがモデルか。こちらは、ピンクのタックシールと包装の地色から察するに梅味だろう。
上から3番目と一番下は丸っこい姿から「ペコちゃん」とか「いもむし」の名で親しまれたデハ200形。こちらは、低床ボディの高性能車だったが、そのために整備性にいろいろ問題を抱えていたため、世田谷線に継承されずに廃車になったと言う悲運の電車である。こちらは金色のタックシールだが、中の袋は紫で印刷されているので、おそらく全うな小豆味だと思う。そりゃそうだよね、ようかんの色として一番親しまれている色は深い紫色だから。あまり変わった色や味だとけれん味が売りみたいだし…
ちなみに値段は1個200円。6つ入りの箱だと1,200円。もちろん、食べ終わった後の箱は捨てずにあとでおもちゃとして遊べるようになっている。この辺は都電最中といっしょか。ただ、1つで形になる都電最中に対し、世田谷線は2両連結ないしは連接だから、2個ないと形にならないのが難点か。デハ80形はもともと単行運転をしていたから、1つでもなんとかなるけど…
都電最中はもう知られすぎている。だから、あっと言わせたい、と言う人には面白いかもね。
« かえうた (今日のテーマ) | トップページ | 年賀状 (今日のテーマ) »
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- コーヒーは苦手になってきたかもしれない(2012.06.10)
- サーティワンのアイスクリームケーキ(2012.05.26)
- 「焼き」牛丼などというものを食べてみる(2012.05.07)
- 例えば吉野家で何か食べるとすると…(2012.03.25)
- カレーショップ C&Cのサービス券が6枚貯まった(2012.01.29)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 今年も世田谷ボロ市(2012.01.15)
- 【コネタマ】広島か長崎かなぁ…(2011.04.30)
- 【コネタマ】洋室になれちゃったしな…(2010.10.31)
- 徳丸、そして西荻窪(2010.10.18)
- あづま家跡地(2010.07.18)
「乗り物」カテゴリの記事
- 練馬区光が丘地区のバス路線に変更(2012.04.09)
- 春の嵐で右往左往(2012.04.03)
- またやってくれましたね、東武さん(2011.09.22)
- 関東バスの話題2題(2011.07.23)
- 国際興業バス、明日より平常ダイヤへ(2011.03.24)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント