いつかはあるだろうと思っていたが...
ケータイに東武東上線の運行の乱れを知らせるメールが入っていた。
細かい内容は詮索しなかったが、家に帰って夕刊を見ると、北池袋駅そばの踏切で人身事故があったという記事が載っていたので、おそらく件のメールはこれによる運行の乱れを知らせていたんだろう。
目撃者の話では遮断機をくぐって線路に入ったところを進入してくる下り普通電車にはねられて母親が死亡、子供も頭蓋骨骨折の重傷だという。
ここの踏み切りはすぐ近くにJRも通っている関係上、遮断機が降りている時間が長く地元でも「開かずの踏切」として有名だとか。昨年は伊勢崎線で踏切警手の不手際による事故を起こしているせいか、どのメディアもJR並みに大々的(同じような程度の事故を起こした場合、JRでは報道されるようなケースでも私鉄だとそうならないケースが見受けられる。夕方のラッシュから終電までダイヤが乱れたにもかかわらず、報道されなかったってこともあったからなぁ)に報道していた。
で、思い出したのはうちの最寄り駅のそばにある踏切のこと。
隣の駅で優等列車の追い抜きがある関係上、遮断機が降りている時間が長く、かつ、上がったと思ったら、すぐ降りると言う感じになる。これはラッシュ時ではない、日中でもだ。早朝深夜を除き、上り普通電車は次の駅で確実に追い抜きがあるから、上り普通電車がホームに入ったら、もう警報は鳴り出す。下りも朝に若干一つ先ので追い抜かれる電車もあること、また池袋を23時以降に出る電車は追い抜き自体がなくなることを除けば、大体同様である。こういう有様だから、電車が行過ぎると警報機が鳴っているにもかかわらず遮断機をくぐって突っ切る人もよく見かける。一度この駅には止まらない電車が次に来るにもかかわらず遮断機をくぐって電車を急停止させた御仁を見たくらいだ。よく無事で抜けられたものだ。
下り方の一つ隣の駅は橋上駅舎(地平上にある線路の上にある駅舎)なので、歩く分には開かずの踏切でも困らないが、クルマでとなると、ぐるっと迂回しないと踏切に引っかかる。3年前に朝の踏切渋滞を回避するためにバスの運行経路が変わったくらいだから、いかに開かずの踏切による渋滞がひどいかが知れる、というものだ。もっとも、その迂回経路もそれほどよくないので、日中でも時間通りにバスは来ないけど...(^_^;)
今回の事故が起こった踏切には警報機動作中に人などが線路内に入ったことを検知する装置が未導入だったと言う。それも理由の一つかもしれないけど、実際に電車の運転士に聞いたところ、
線路内に人が進入したのに気づいてから急ブレーキをかけたところでまず間に合わない。
そうだ。ブレーキで車輪の回転は止まっても電車の動きは止められないんだとか。
やはり立体化は避けられないだろうねぇ...
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コメント
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くりにゃーさん、こんばんは。
普通電車しか止まらないから、と言って開かずの踏切にならないとは限りません。
現にうちの最寄り駅も普通しか止まりませんから。それより、列車の通過待ちが近辺であるかどうかか開かずの踏切となる確率を上げていると思います。
東横線の場合は、普通と急行しかなかった頃は、主に日吉(本線の普通)、自由が丘(日比谷線直通)で、時間帯によって菊名や元住吉もと言う感じでしたね。特急も設定された今では、自由が丘、日吉、菊名をフルに使い、ラッシュ時とか出入庫のある場合は、元住吉もという感じです。
立体化にはお金がかかりますよぉ。首都圏の場合、ただ立体化するだけでなく、線増(複々線化とか)のついでに立体化する場合も多いのでなおさらです。
ちなみに立体化する場合の鉄道業者の負担割合ですが、線増を伴う立体化の場合、既存の部分の立体化については、費用の9割くらいは自治体で負担しますが、線増部については鉄道側の都合ということで、全部事業者持ちです。
また、日照権とかプライバシーの問題とかもあって、なかなか計画通りに進められません。小田急線の複々線化は30年位前に、代々木上原~東北沢間は千代田線乗り入れの関係で完成しましたが、それ以後は沿線住民との交渉に時間がかかって、取り掛かれるところから取り掛かって、と言う感じになって、飛び飛びに完成しています。梅が丘~東北沢間が完成すれば、代々木上原~向ヶ丘遊園間の複々線化が完成するのですが、ここは既に井の頭線が高架になっているので、その上をまたぐか地下化するかでもめて高架化しても地下化と同じくらいの費用がかかるということで、下北沢駅付近は地下化するようです。
最近は自治体は財政難だは、鉄道会社は週休二日制の浸透とかで減収気味になるはで、なおさら進めにくくなっているようです。
自治体の首長が革新系の党出身者だと、その前は学者だったりすることがおおいので、中には都市計画や都市政策専攻の人も多いと思います。欧米だと、線路なども都市インフラ政策の中で考えるので、その考えでそうするんでしょうね。
投稿: ごまめ | 2006/07/22 23:40
私がかつて使っていた東横線の駅では、普通電車しか止まらない駅で、全然開かずの踏切ではないのだけれど、障害物検知センサーが5個(5方向)も付いてました。上下線をカバーするにはそれくらいいるのかな。
開かずの踏切を解決するのは、高架化なんでしょうけど、鉄道事業者にはお金がないのでしょうね。
北海道では、自治体の首長が革新系の党出身者になると、自治体内の鉄道を高架化したりします。あれ、住民の命は税金で守る、という姿勢なんだろうけど、結局それしか方法がないのかな。
投稿: くりにゃー | 2006/07/22 03:08