圓彌追善@黒門亭
7月第2週の黒門亭のサブタイトルは「圓彌追善」。今年(2006年)の4月29日に亡くなった三遊亭圓彌師匠を偲び、出演者全員が圓彌師匠に教わった噺をする、という趣向だった。
今回は平日の夕方だったので、黒門亭に付いたのは18:00過ぎ。既に前座の開口一番が始まっていた。噺の途中で入るのは、演者にも他の客にも迷惑なので、前座の噺が終わるまで、外で待機。と言うわけで、この日の前座が誰だったのかは知らない。番組表にも前座の名前は載らず、ただ「前座」とあるだけだから。噺の内容は無筆(今で言えば文盲)ものだったような気がするが...
前座が引っ込むと同時に客席へ。入りは半分くらいかな。平日の夜だけあって、行きたくても行けない人が多かっただろうから。
トップバッターは鈴々舎わか馬の「初天神」。おとっつぁんの出来はいまひとつだったけど、息子の金坊のこまっしゃくれぶりは秀逸。
お次は四代目三遊亭金馬の弟子で実の息子の三遊亭金時の「豊竹屋」。義太夫好きが高じて、何でもかんでも義太夫口調になってしまう豊竹屋節右衛門と自称口三味線の名手花梨胴八(かりんどうはち)のお手合わせの噺。
そして柳家小里んの「樟脳玉」。熊と兄ぃがやもめの捩兵衛を樟脳玉で脅かし、一儲けしようとあれこれ画策して捩兵衛の女房が大切にしていた高価な着物をまんまとせしめたのはいいけれど、肝心の金をもらい損ねて....
最後は圓彌師匠唯一の弟子、三遊亭圓王の「死神」。噺に入る前に圓彌師匠の思い出を語る部分が長くて、噺に入るのかどうかやきもきしたが、きっちりやってくれました。死神の薄気味悪さが結構出ていましたね。落ちは六代目圓生流のにわか医者になった男が寿命が尽きてばったりと倒れる仕草落ち。
さて、これで黒門亭は金曜日の夜席、土曜日の昼席と夜席、日曜日の昼席と一通り見て回った。明日は林家ぼたんのぼたん試聴会
に出ることにしよう。
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