高円寺獅篭の会最終日
偶数月の第3日曜あたりに、杉並区立高円寺会館で行われていた「高円寺獅篭の会」も今日が最終日。今回はおなじみの雷門獅篭の他、弟分の雷門幸福も出演していた。
出し物は、前半が「知ったかぶり」がテーマ。
まず幸福が「転失気(てんしき)」と言う負けず嫌いの坊さんがある時、お腹の具合が悪くなって、医者に見てもらったときに「"てんしき"はありますか?」と訊かれて、「あります」とは答えたものの実は"てんしき"が何のことだかわからないので、小僧に「花屋に行って"てんしき"を借りて来い」と言いつける、と言う噺。実は"てんしき"とは、無色透明だけど臭うもののことなんだけどねヾ(^^;)
続いて獅篭の「浮世根問(うきよねどい)」八つぁんが大家さんを質問攻めにする話。ただ落ち(受験生の皆さんは、見なかったことにして...(^人^))は、鶴と亀がローソク立てになっていると言う原典のものではなく、地獄と極楽は隣り合わせで、仏壇(極楽)の隣に蜘蛛の糸が垂れている、という解釈。これは芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を知らないと、わからないかもしれない。自分もしばらくはわからなかった。
5分の休憩を挟んで、後半は与太郎物。
まず、幸福が「孝行糖」。頭の回転は鈍いけど、親孝行であると理由で、お奉行さんからいただいたご褒美のお金を元手に、与太郎が飴売りを始めたはいいけど、水戸のご老公のお屋敷前でそれをやってしまって、門番から散々に折檻される噺。最後のほうでとりなすのが、こっちは通りがかりの人だったけど、自分はご老公自身がとりなす、と言う噺も聞いたことがある。
続いて獅篭の「釜泥」(かなぁ、自信なし。後で獅篭のブログを見たら、「へっつい盗人」だって)。知り合いが結婚したと言うので、何かひとつお祝い品を持って行きたいが、あいにく金がないので、へっついを盗んで持っていこうという噺。
続いて恒例のお楽しみ抽選会。で、当たったのが最初にあるサイン入り色紙。いきなり当たったのでびっくりしてしまった。冒頭にある写真が今回当たった色紙。
最後は三本締めで幕。
一時は落語も受け付けられないほど、お笑いには拒絶反応があったけど、今回はなんとか楽しめた。今日のNHKの「笑いが一番」は色物だけで、落語が無かった分、落語に飢えていたのかもしれないな、たぶん。
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コメント
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tavsanimが、鈍いけど三本締めや、ご老公自身と大本と広い仏壇と、ローソクとか色物を拒絶したかった。
投稿: BlogPetのtavsanim | 2005/12/19 11:27