落語は病にキクゾー
これは、うなぎ書房から出ている林家木久蔵という落語家の書いた「木久蔵一代バカの中身」という本の中の一節です。
なんでも、日本医科大学付属病院で長年リューマチの研究をしている教授から、慢性関節リューマチの患者は気分が明るいときには痛みは軽く、悩みや悲しみを抱えているときには痛みが激しい、ということがわかってきたので、ひとつリューマチ患者に落語を聞かせて、それを検証したい、との相談があったとのこと。で、木久蔵師匠の義弟も長年リューマチとの闘病生活を送っている、とのことで、自分で役に立つのなら、と日本医科大付属病院で一席落語をやったそうです。
で、その結果、笑いがリューマチの痛みを軽くする、ということが実証された、という結果が出たそうです。これは、1995(平成7)年4月1日の読売新聞の夕刊の1面に掲載されたとか。しかも、大きくカラーで。
ちなみに、なぜ木久蔵師匠に声がかかったのか、というと、木久蔵師匠の義弟がリューマチを患っていてそこに世話になっていると言うのもありましたが、
「病にキクゾー!」
ということで、木久蔵師匠に白羽の矢が立ったそうです。
ちなみに、噺に入る前に、木久蔵師匠、こう言ったそうです。
「笑うと体にいいんですよ、笑いには自然な笑いもあるけれど『そうか面白いときには笑わなくっちゃ』と自分が気づいて、大きな声で笑ってみるうちに、本当に笑えてくる・・・・・・これもいいことなんですよ!」
ちなみに、同じお笑いでも、明るいからっとした落語は効果があるけど、ブラックジョークでは効果はないそうです。
そういえば、明日18日は、高円寺獅篭の会。なんでも、会場の関係で高円寺での獅篭の会はこれが最後だとか。
18日の「笑点」はトヨタカップのため、お休みということなので、高円寺でせいぜい笑ってこようと思います。
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