今月初め、千葉銀行の名を騙ったCD-ROMが送付されて、それからソフトをインストールしたら、口座から覚えのない金を引き落とされたとか、口座に覚えのない入金があった、とか言う話があった。
実際に被害にあった企業の担当の方の話をTVのニュースで聞いていると、どうもメールの添付ファイルとか、怪しいサイトに関しては、注意を払ってはいるものの、FDとかCD-ROMに関しては、それほど注意は払っていなさそうだ。 もっと簡単に言えば、オンラインには注意を払っている分、オフラインの危険に対する注意が甘かった、ということ。
確かにここ最近見つかるウイルスとかスパイウェアとかトロイの木馬はメールを介して、とか、Webサイトにアクセスしたら、というのが多い。しかし、昔々、インターネットだのパソコン通信だのというのがそれほど一般的でなかった時代は、この手のものは、FDとかCD-ROMを介して蔓延するのが一般的だった。雑誌の付録のCD-ROMにウイルスに感染したソフトが収録されている、ということがわかって、次号にお詫びの記事が載る、ということが、ままあった。
極端な例だと、パソコン1台お買い上げごとに、もれなくウイルスが付いて来たなどと言うことも。これはインストール済みのソフトではなく、BIOSという、パソコンが起動するときに最初に起動するソフトがやられていたという、思い切りしゃれにならない事例である。対策はどうやったのだろう。BIOSのROMを差し替えたのだろうか、それとも、BIOSがフラッシュメモリになっているので、BIOS更新用のソフトで書き換えたのだろうか、そこは覚えていない。
ここ最近、プロバイダ側で追加料金を払えばセキュリティの面倒を見てくれる、というサービスがある。それで安心しきっている人もいる。niftyも確かそれをやっているな。でも、自分はそれを利用する気にはなれない。理由はこれが有効なのは、ネットに接続していることが前提だ、ということだ。
ネットが24時間365日あるいは366日、絶対に接続している、などということはない。メンテナンスでサーバが止まることもあるだろうし、障害で接続ができない、ということもある。まあ、サーバーは二重化するなりして、極力停止時間を短くはしているだろうけど、その間の経路はどうなんだろうか、という疑念は残る。
それだから、自分はウイルス対策ソフトを使っているパソコンに導入している。今使っているパソコンは3台。しかも、スペックがそれぞれ違うので出費はけっこうな物だが、そこは安心料と割り切っている。そうでも思わないとやっていられない。フリーウェアのものもあるらしいが、金のかからない分手間隙がかかる(日本語化とか)ので、導入はためらわれる。その辺の手間隙を苦としない人なら、それでもいいだろうが。
それはそうと、最近のウイルス対策ソフト、セキュリティ対策ソフトに言いたい。あれこれやってくれるのはありがたいが、その分パソコンの性能をどか食いするのは勘弁してほしい。そのために、導入だけしかしないユーザも少なからずいるのだから。あくまでもこの手のソフトは「黒子」的存在であるべきだ。パソコンユーザは、パソコンで仕事をしたり、ネットサーフィンをしたり、ゲームをしたりするために、パソコンを使っているのだ。ウイルス対策ソフト、セキュリティ対策ソフトを使うためにパソコンを使っているのではない。
これは特にSymantecに言いたい。Symantecの製品には自分はトレンドマイクロとかマカフィーより信頼を置いているが、ユーザーインターフェースのけばけばしさには辟易している。もう少しシンプルにするだけでも、かなり軽く動くのではないだろうか。そういや、2006だととうとう98/Meはお見限りだっけ。親父のパソコンは、OSが98SEなのでNortonの使用はあきらめて、トレンドマイクロにしてしまったよ。
うちのパソコンでNortonを使いつづけられそうなのは、OSが2000のThinkPadだけになってしまった。これも後何年Nortonが使えるんだろうか。
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