京浜東北線事故に思うこと
今朝の午前中、京浜東北線の大森~蒲田間で発生した停電事故のため、京浜東北線が2時間半に渡って不通にななり、立ち往生した電車の中に約1,000人の乗客が閉じ込められるという形になった。
京浜東北線で使用している電車は1993年から投入された209系という電車(その前に1991年に試作車として製造された901系も改造の上209系に編入されている)を使用しているが、この電車はそれまでと違って開く窓が極端に少ない。1両あたりだと車端部の2~4箇所くらいしか開かなかったと記憶している。これはコストダウンのためと、冷暖房効果をあげるためだったかと思うが、今回の場合これが仇になって、室内が蒸し風呂状態になったとか。
原因は、断路器(簡単に言うとブレーカー)のショートらしい。京浜東北線の電車は全部この209系なので、JR東日本では明日京浜東北線で使用する全電車の断路器の緊急点検を実施するそうな。
ところで、この209系、出たときには「耐用年数を10年程度に抑えて、頻繁に置き換えよう。その方が2~30年も持つ電車を作るよりも長い目で見れば車両にかかるコストは抑えられる」というコンセプトで作られた電車である。事故を起こした電車はどうかは知らないが、初期に製造された電車は今年で13年目。当初の目論見では、そろそろ置き換えの時期だ。もっとも、京浜東北線に後継にあたるE231系のような電車を入れるとか言う話は今のところは聞いていない。それよりは、山手線(今は205系とE231系が混在しているが、今年中にはE231系に統一されるとか)、常磐快速線、東海道線あたりに投入するほうが優先されそうだし...
さて、JR東日本では前倒しで、京浜東北線の209系を置き換えるのだろうか。それとも、だましだまし使うんだろうか。車両に非常時に窓をかち割るためのハンマーを常備したりして、特急用車両のように。置き場所は、209系以降の通勤型電車だと、座席の下には暖房用ヒーターもドアエンジンも無いから、座席の下かな?
そういえば、関東での固定窓の通勤電車の草分けは、京急800系.だったと思うけど、途中からこれも戸袋部以外の窓が全部開閉するように設計変更されたんだよな。
最近、また固定窓の通勤型車が増えだしたけど、これを教訓に非常用ハンマーを設置しだすかなぁ?
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