敵もサルものひっかくもの
今日のクローズアップ現代で、下北半島のニホンザルを、青森県下北郡脇野沢村で駆除に乗り出した、という話を取り上げていた。
農作物は荒らす、人に危害を加える、ということで、田畑に近づかないよう、電気柵を設置する、と言った対策をしていたらしいのだが、電気の通っていないところを巧妙に潜り抜けたりして、あまり効果はなく、とりあえずおいたの過ぎるサルを村内の野猿公園に収容するとかして、なんとかしのいできたが、それも限界に達した、とのことで、苦渋の上での決断と言うことである。
もっとも、無差別駆除なんてことをやったら、下北半島のサルの生存は危ぶまれるので、群れのリーダークラスのサル(群れのリーダーがいなくなると、統率が取れなくなって大変なことになる)やメスザルは対象外にするとか、慎重に対象を絞って、とのことなんだけど、例によって何も事情のわかってない人たちが、村に対して非難を寄せているとか。
ま、確かに駆除すればいい、と言うものではないし、駆除なしで何とか共存しているところもある、というのも事実である。村だって、いきなり駆除なんて手荒な真似は避けたかったに違いない。しかし、そこでできたから、脇野沢村でもできる、とは、必ずしもいえないだろうさ。
ちょっと気になったのは、インタビューに応じた村の当局者(たしか、教育委員長だったような)がいかにも、のような、悪人面だったということ。
「本当は村だってこんなことはやらずに済むんなら、やりたくないんです。世界最北のサルということで天然記念物にもなっているし、それでいろいろ得している部分はあるんですから。でも、サルにも生活があるように我々だって生活があるんです。『サルがかわいそうだ、殺さないで』という方々のおっしゃることもわかります。それなら、そうおっしゃる皆さんに問いたい。あなた方、捕まえたサルをあなた方引き取ってくださるんですか?」
そういうメッセージを伝えたいのなら、もっと人のよさそうな顔の人に、言わせたほうがよかったんじゃ?
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