「がんばろう!インドネシア」の補足
「かんばろう!インドネシア」で、スマトラ沖地震の募金にはあえて応じない。それより、インドネシアの商品を購入することでそれに代えたい。と書いた理由について補足しておこうと思う。
そのきっかけは、古舘伊知郎が週刊漫画ゴラクに書いていた「ボクの細道」というコラムに書いてあったことに由来している。「続」とか「新」がついていたかもしれないけど...
内容をかいつまんで(って、現物は今ここにないので、記憶を頼りにするしかないが)書くと、東南アジア(どの辺だって? だから、細かいことは覚えてないんだってば...)に旅行したときのこと、ホテルの部屋をノックする音がするので、出てみると、まだいたいけな女の子が立っていたんだそうだ。で、「少女売春」とか言う文字が頭に浮かんで、金を渡して追い返そうとしたら、突っ返してよこす。わけを訊くと、「何もしないで金をもらうのはおもらいさんのすることだ。私はおもらいさんじゃない。だからこの金は受け取れない」とのこと。あれ? 「何もしないで金をもらったとなると、雇い主に怒られる」だったかな? ま、とにかく受け取ってもらえなかったそうだ。
で、「う~ん、こいつは困ったな」と古舘さん。しばし考えて「実は腰が痛いんだ。マッサージしてくれないかな」と女の子に頼んだそうだ。マッサージの後で、「ありがとう。これは君が働いて稼いだお金だ。だから受け取ってくれるよね」と言って金を渡したら、にっこり笑って受け取ってくれた、って話だった。
要するに金を渡すほうは善意のつもりなんだけど、受け取る側にとってはそう素直に受け取れない場合もあるということなんだよね。
募金に応じる人たちが被災者を見下している、と、切って捨てる権利はもちろん私にはないが、募金箱に金を入れるときにちらりとそういう意識が頭をかすめないとも限らない。少なくとも自分にはそういう意識は全くないと言い切る自信がない。
「けっ、偽善者が」とののしりたければ、2ちゃんねるででもどこでもののしるがいいさ。
でも、この考えも間違いではないと自分では思っているけどね...
2005/02/02補記
「がんばろう!インドネシア」へのリンクをミスってました。ごめんなさい。m(__)m
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