トルコ語のアルファベットが入っているので最初のほうが文字化けしていたらごめんなさいですが、昨日の渋谷のトルコ料理店、Hilalでやった忘年会で%タイトル%にあるものをいただいてまいりました。
直訳すると羊の胃(İşkembe:まあ、羊に限らず反芻する動物の第1胃をトルコではこういう)のスープ(Çorbası:本当はÇorbaだけでスープと言う意味になるが、トルコ語では名詞で名詞を修飾する場合、修飾される側の名詞に(s)ı,(s)i,(s)u,(s)üという語尾が付く。(s)は母音で終わる語の場合は、介入子音としてsが入るということ。どれが付くかは名詞の最後の母音によって異なる。なお、「水」の意味のsuはどういうわけかsusuとならずに、suyuとなる。)となります。現地では二日酔いに効く言うことで、「う~む、昨日は飲みすぎたぜい」とか言うときに飲むとか。日本人にとっての蜆の味噌汁とかお粥みたいなものです。
「え? トルコってイスラム教の国でしょ? 酒は大丈夫なの?」って? ええ、確かにイスラム教国ではあるのですが、この国の場合、内陸アジアで遊牧をやっていた時代に厳しい冬の寒さを乗り切るためには酒が欠かせなかったという伝統があったので、その辺はまあイスラム教国にしてはゆるいです。ま、オスマン帝国時代のスルタンにも大酒のみは少なくなかったし、今のトルコ共和国憲法がコーランやシャリーアよりも世俗法優先というの国情もあるでしょうけど。
さて、İşkembe Çorbası平たく言えばモツのスープなのですが、モツは細かく刻まれてスープの中に散っていますので、日本のモツ鍋みたいにモツが入っていると言う感じはしません。もっとも、歯ざわりはモツそのものですが。
ちなみに、ここでİşkembe Çorbasıをオーダーしたい場合は、
6人以上くらいのグループで、4日くらい前には予約してほしい
とのことだそうです。というのも、モツの入手の問題と作るのに丸1日かかるので、オーダーを受けてすぐ出せると言うものではないから、ということで。
二日酔いに効くかどうかはともかく、体は温まりますよ、これ。
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